鏡?ピアノのための5曲 前奏曲 高貴で感傷的な円舞曲
ボロディン風に…ワルツ エマニュエル・シャブリエ風に… ソナチネ
クープランの墓?ピアノのための6曲 ハイドンの名によるメヌエット 水の戯れ
古風なメヌエット 亡き王女のためのパヴァーヌ 夜のガスパール
野田マリカ piano
野田マリカは1972年以来、日本だけでなくヨーロッパ、パリのサル・ガヴォーにおいても、数多くのリサイタルを行っている。
東京に生まれ、父は彫刻家、母は音楽家という芸術家一家に育つ。10歳の時から、様々なコンクールで入賞し、桐朋学園で学んだ後フランス政府給費留学生として、パリ国立高等音楽院でヴラド・ペルルミュテルに師事する。ペルルミュテルは、20世紀のピアノ黄金時代を代表する偉大な芸術家のひとりであり、モーリス・ラヴェルから直接、演奏解釈について意見や指示を受けたピアニストの一人でもある。野田マリカはその他に、ジャック・フェブリエのもとで研鑽を積み、ヴィオッティ国際コンクール等で入賞する。
彼女は系譜に忠実でありながらも、師匠の模倣に陥ることなく、また自らの感性を放棄することもない。野田マリカがスカルラッティから現代作曲家に至るまでの幅広いレパートリーをこなせるのは、彼女自身の感性ゆえなのである。ラヴェルのピアノ作品を、ラヴェル自らの定めた枠の中で今日伝えることのできる、数少ない演奏家のひとりである。
“…野田マリカは、いろいろな点で非常に魅力的な音楽家である。その稀にみる芸術的な廉直さは特筆すべき点で、しかも華麗で色彩感に富み、管弦楽的な音量を持ったピアニストとしての彼女は、又、曲に整然とした統一感を与えるセンスをもかねそなえている…”
?ヴラド・ペルルミュテル
FOCD20064/5 定価¥3,360(税抜価格¥3,200)